2023年7月23日日曜日

重要なお知らせ――文学フリマ東京の感想を添えて

酷暑が続いておりますが、皆様は如何お過ごしでしょうか。

今回、大瑠璃社の活動について、お知らせがございます。
弊会は年1回のペースで文芸誌『銀瑠璃』を発行しておりますが、『銀瑠璃』の発行媒体を現在の紙から電子に変更することとなりました。
それに伴い、リアルイベントへの参加は原則取り止めます。
また、『銀瑠璃~第九号~』までの在庫を廃棄いたします。

発行頻度は現状の年1回、頒布はboothにて行います。
電子化に伴い、今まで設けていたページ数の上限下限が無くなりますので、制約から解き放たれた作品をお届けすることが出来るでしょう。


実は前回の文学フリマ東京36で20回目の参加だったようです。
久し振りの第二展示場で、初心に返る思いでした。
ただ、いつも以上に人が多かったのですが、立ち寄ってくださる方は殆どおらず、一瞥するだけで素通りする方ばかりでした。また、立ち読みされる方もさっと目を通すだけで、会話する機会も得られませんでした。
元々知名度も低く、リピーター層もいない弊会ではありますが、以前は多くの人と話をしていたと記憶しております。
来場者数や参加サークル数が増え、規模が大きくなっておりますが、開催時間は新型コロナウィルス流行時のまま変更されず、恐らくゆっくりとウィンドウショッピングを楽しむ余裕が無いのだと思いました。
その為、今後も同じ状況が続くと考え、思い切ってオンラインを頒布場所のメインにした活動に変更した次第です。
思えば、これまで多くの人と交流がありました。その中で活動を止めた方や新刊の度にご購入くださった方もいらっしゃいました。これらの思い出はとても楽しいものです。
しかし、一番強烈な思い出は、「この値段でこの分量しか無いの?」と言われたことです。
立ち読みで手に取った開口一番がその台詞でした。その人は読まずにそのまま立ち去りました。あの人は一体何を求めてこのイベントに来たのでしょうか。「フリマ」に思考が引っ張られて、古本市とでも思ったのでしょうか。未だに謎です。


長くなりましたが、今後も大瑠璃社は活動を続けますので、どうぞ宜しくお願いいたします。


7月某日
大瑠璃社代表 銀神月美